旧市街恒例の『チェンマイ平穏祈願』儀式『第3回チェンマイ高校生写真コンテスト』開催

2016年06月23日

チェンマイ介護研究会主催の『第3回シンポジウム』


12日(日)の午後からホテル・オーキッドでチェンマイ介護研究会主催による第3回シンポジウムが開かれました。そのシンポジウムでは『タイ社会に受け入れるためには』をテーマを基にして、3名のタイ人が講演をしました。それぞれの講演が終わった後は、活発な質疑応答も行われました。

チェンマイ介護研究会について、ホームページから紹介します。『最近体力に自信がなくなり、帰国される方をたくさんお見受けします。 そこで、チェンマイで出来るだけ長く健康を維持できる仕組みづくりと、出来れば日本に帰るのではなく、温かいチェンマイで年金の範囲で、介護が受けられる仕組みづくりを構築したく介護研究会を立ち上げました。チェンマイで出来るだけ長く健康で楽しい生活を各活動は「調査」、「研究」を基本とし、その結果を北タイ高齢者の皆様へ提案、提言してまいります。
チェンマイ介護研究会について会の<名称> 「チェンマイ介護研究会」 と称する  <設立年月日> 2013年12月26日

<設立趣旨>
 タイ国チェンマイ及び近隣県に於ける介護施設、介護技術、その他の供給面での 現状は、先進国と比較し、遅れており、多くの問題を抱えている。 タイ国は、地域によって差はあるが、親の世話をするのは家族が、孤老の人には その地域の人達が世話をする習慣が当たり前になっている。従って、介護問題が国民の間で広く問題視される前に、少子高齢化が急速に進み所帯状況の変化に伴う家族介護力の低下や今後の要介護者の更なる増加により、家族の介護疲れが社会問題化することも懸念される。 チェンマイには、数千人の日本人高齢者が在住しているが、多くの人達は、介護が 必要になった時の不安を抱えながら生活している。長年にわたりチェンマイに愛着を 持ちながら生活していた人達が将来の介護不安の為に、他の国へ移住したり、日本へ 帰国する例が認められる。 タイ国は、既に65歳以上の高齢者が総人口に占める割合が7%以上の高齢化社会 になっており、東南アジア地域の開発途上国の中では、最も高齢化が進んでる状況 にある。更に先進国を上回るスピ-ドで高齢化が進んでおり、2024年には14%以上の高齢社会になると予測されている。経済発展を遂げる前に先進国並みの高齢化に直面し、高齢化の先には貧困、孤独死、自殺の増加など次なる問題が懸念されている。 私達チェンマイに在住する日本人は、老後における介護に関する不安を、 自ら解消し、安心して生活出来るように、そして、タイ国の介護問題解決の一助に なればの想いで、チェンマイで介護業務に携わる人達とロングステイヤ-が中心となり、予防を含めた介護問題に取り組んでいきます。
 
<理念>
 「チェンマイ在住日本人が、安心して生活出来る独自の介護システムを構築する」
 <方針>
 1,学識者、有識者、経験者などの連携とグロ-バルな観点からの取組
 2,日本人向けの介護システムの構築と支援
 3,健康寿命(介護予防)の構築と支援
 4,介護関連の現状把握と選択肢の提供
 5,組織レベルでの活動グル-プとの連携と支援
 6,民間業者への施設呼び掛け
 7,他国の日本人シニア会との情報交換   
               

ホテル・オーキッドは
大型ショッピングセンター『ガートスアンケーオ』の隣にあります。

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今回のシンポジウムはそのホテルの2階で開かれました。
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熊本地震のカンパも行なわれてました。Tシャーツが300バーツ(約1000円)、ポロシャーツが400バーツ(約1400円)でした。
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会場には122名出席されていました。
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最初にチェンマイ介護研究会の山岸代表から挨拶がありました。
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山岸代表からは、『今年に入ってからの在留邦人の死亡者数が急増しています。例年での死亡者数は年間20~25人ですが、今年度は5月迄で、既に20名を越しています。日本人退職者が東南アジアを目指してのロングステイが顕著に表れてきたのは、2000年代に入ってからと言われていますので、北タイについても同様に10年を越す滞在をしているロングステイヤ-が多くなっています。チェンマイ看護研究会(SCC)が一昨年に実施したチェンマイ高齢者二団体の調査結果によると、「タイに来た時の年齢」は平均61歳、平均滞在期間では5年6ヶ月、平均年齢は67.2歳の結果が出ています。在チェンマイ総領事館の発表でも、在留届出者の調査では、65歳以上の人が37%です。日本は、高齢化率において27%と世界一でありますが、その数値を上回る超高齢化となっているのが、北タイの在留邦人社会の現状であります。死亡者数の増大に伴い、孤独者の死亡も増えています。タイ人から病院へ日本人の救済依頼連絡があり、その後病院から総領事館へ連絡入っています。
孤立者は、世話をしてくれる人もなく、日本の家族、親族をやっと探し当てても、長年連絡もなく、疎遠になっていることを理由に、タイに来る事を拒否されるケ-スが多いです。「孤立死」は個人の死でありますが、「孤立死」が発生した場合は様々な社会的コストがかかり、また、後々にも様々な影響を各方面に与えます。「孤立」を望む人も決して「孤立死」を望んでいるということではない筈なので、本人の意識づけと、北タイに於いては、総領事館を含む私達在留邦人における「孤立死」防止に向けた努力が求められます。SCCに於いても、ホスピス(助け合い)活動を立ち上げることに致しました。同じ邦人として、仲間の助け合い活動への御参加を御願い致します。』と北タイ在留邦人の高齢化対策について提言がありました。


続いて、青木チェンマイ総領事からの挨拶がありました。
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その次にコーディネーターの志田氏の進行でシンポジウムが始まりました。
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最初は、サランヤー氏(チェンマイ大学日本研究センター所長)から日本語での講演がありました。
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サランヤー氏からは、異なった文化の人々に対して、壁を作ってしまいがちだが、優越感や劣等感を持たないで、違いの理由を理解して、受け入れてことが大事だと強調され、タイ人と仲良く暮らすには、『寛容の精神』も大切だと言われていました。

続いて、アヌポン氏(旅行社社長)も日本語での講演がありました。
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アヌポン氏からは、仕事柄多くの日本人と接して、日本人は時間、約束を守り、真面目であるので、信用できるとベタほめでした。そして、日本人は将来のことを考えて、今日の行動をしているが、タイ人は明日のことは考えないで、その場しのぎであるとも言われていました。

太極拳『剣の舞』が披露されました。
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最後は、サワン氏(高齢者対策財団代表)の講演がありました。
通訳は米山さん(左)です。
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サワン氏からは、タイでも高齢化が進んでおり、その結果、タイでも高齢化の貧困、孤独死などの問題が発生する恐れがあります。私の財団では、社会的弱者である山の子供たちに介護技術を奨学金で習得しもらい、その後は安定した雇用促進も図っていきながら、要介護者の世話をしてもらう試みをしています。

お礼の挨拶を佐原実行委員長が行いました。
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最後は記念撮影です。
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onaga1951 at 08:17│Comments(0)未分類 

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