2023年05月18日
チェンマイのソンクラーン祭り『タイ正月の初詣』
ソンクラーン祭りの最終日(4月15日)はタイでは、『ワンパヤーワン』と言って、タイの元旦にあたり、お寺にお供え物を捧げたり、鳥や魚を放つなどタンブン(功徳)をします。
私はその日の午前中、旧市街の南側にある『ワット・フォンソイ』と『ワット・ジェットリン』へ行って来ました。
ソンクラーンとは、タイのお正月であり、4月13日から15日までの3日間、祝祭日になっています。
もともとは、純粋に新年のお祝いであり、家族が一堂に集って、共同で仏像のお清めを行ったり、年輩の家族のお清めを行う期間でありましたが、後に単なる水の掛け合いに発展したため、現在では新年と言うよりも祭りという色彩が強くて、このため日本では、(タイの)水掛け祭りという言い方もする事があります。
最初のお寺『ワット・フォンソイ』の本堂は、ランナー様式の美しい建物です。チェンマイ門から北へ100m先左手にあります。
本堂では新年の儀式が行われていました。
僧侶の読経が行われていました。僧侶の前にはタンブン(寄進)のお供え物がありました。
タムブンとは徳を積む行為のことです。
タムブンと言う言葉は広義には人や動物を助けたりする行為が含まれますが、狭義には寺院や僧への寄付のことになります。タムブンの観念は輪廻転生の思想が影響しています。生まれ変わることを前提としているタイの仏教思想においては、貧乏人や動物に生まれるのは、ブン(徳)が足りないからだと説明され、現在金持ちなのは前世のブンが多いからと説明されています。
最後は水を注ぐ儀式が行われていました。この聖水を家に持ち帰り、家族の頭や顔、または部屋の中に振りかけ、身を清めます。
次に訪れたお寺『ワット・ジェットリン』の本堂です。このお寺は『ワット・フォンソイ』より更に北へ100m先左手にあります。
本堂では、新年の祈願をしています。
歴史の重みを感じる仏塔があります。
このお寺の見どころは、人々に安らぎを与える池です。
池には魚が生息しており、その周りには、ハトも生息しています。
その期間はタイ正月にもあたります。チェンマイのお寺では、境内にある砂の仏塔に旗を立てる風習があります。たくさんの旗が立てられている大きい砂の仏塔です。
砂の仏塔に旗を立てることで、祖先が徳を積んで、罪が軽くなると信じられています。
これから、旗を立てようとしている家族です。
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onaga1951 at 01:19│Comments(0)│ソンクラーン